中世以降、スイスには世界の金庫として世界中からお金が集まってきたわけですが、ややすると不正資金や脱税といったいかがわしい世界をも連想させます。
事実、ちょっと現代史を覗いただけでも、そういった類の話は枚挙に暇がないほどたくさんありますが、私たち庶民には全く縁のない世界のお話。
戦争・革命・内乱が絶えなかった中世以降の欧州で、自らの身を守るのと同時に、自らの資産を守るという行動が培われてきたというのも、ごく自然の成り行きでした。
スイス風に言えば、「金庫にただ保管しているだけでは、決して資産は守れない」ということで肥世紀まで農民と木こりが大半の貧しい国であったスイスが、現在世界トップクラスの金融立国になるに至ったその歴史をたどることは、危機意識や資産防衛を学ぶという意味において、意義のあることなのです。
私たちが学ぶべきは、「資産防衛」に対する意識と考え方です。
今の時代、日本が侵略戦争や革命・内乱に巻き込まれ、私たちの生命や財産が略奪されてしまう、などということはフィクションの世界を別とすればほとんど考えられません。
その日は音もなく忍び寄り、ある日忽然と姿を現します。
通貨や国債の暴落、国家による財産課税、増税、金融資産のカット、通貨の切り下げ、インフこういったことが日本では絶対に起こらない、という保証はどこにもないのです。
否、既に起こり始めています。
公的年金と生命保険で金融資産のカットが既に現実のものとなり始めていることはご承知のとおりです。
私たちのライフプランそのものを「資産防衛」という視点から根本的に考え直さなければならない時代が来ているのです。
私たち日本人は、日本という極めて狭い世界の中だけで生きています。
まさに、井の中の蛙大海を知らず、そのままです。
毎年、膨大な数の日本人が海外に出かけ、膨大な額の外貨を海外に落としているにも拘わらず、全く世界が見えていないのです。
私たちの先駆者たちが、汗と土にまみれ、明けても暮れても荒れ果てた荒野を耕し、種を蒔き、水をやった。
長い年月の後、ようやくそれらが実を結び、やがて大きな収穫を得るようになった。
私たちはそこで豊かな生活を営んできた。
堕落と腐敗、享楽と怠惰がはびこるようになり、人心は乱れ、神の怒りに触れることとなった。
遺産相続に関するアドバイスです。



